Mobb製のBotになにか処理をさせたが、何も反応を返したくないときはどうするのか


このエントリは Mobb/Repp Advent Calendar の十七日目です

Botに何も発言をさせたくないとき

Mobbで作られたBotは、ブロックの戻り値の文字列をサービスに投稿します。しかし、ブロックを実行したあとに何も発言したくないときはどうすればいいのでしょうか? 答えは、nilを返せばいいのです。

このBotは、すべての発言に反応し、その発言をファイルに書き込み、何も投稿せずにそのまま処理を終了します。しかし、このnilを返す方法はやや分かりづらいとの指摘を受けたので、次のバージョンでは say_nothing キーワードと silent コンディションを用意します。

say_nothing キーワードは、 say_nothing が呼び出された場合に、そのブロックがなんの値を返そうがサービスにポストを行いません。つまり、nilを返したときと同じ挙動をします。

silentはコンディションなので、現時点でも任意で追加可能ですが、Mobbのデフォルトに追加します。内容としては、ブロック実行後の戻り値を見て、何が入っていようがnilで上書きするコンディションを追加します。おそらく、実装としては次のようなコードになるのではないでしょうか?

次のバージョンのMobbにご期待下さい

以上です


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Mobbのcronを秒単位で動かす


このエントリは Mobb/Repp Advent Calendar の十六日目です

MobbのCronは毎秒実行されない

MobbのCronは、CronのSyntaxをパースするため、最小の実行単位が分までしか設定できません。しかし、世の中には意外と毎秒何かを監視するという行動に需要があり、Mobbで作られたBotも毎秒何かを実行させたいという人は多いので、CronSyntaxを使わず毎秒実行するトリガーを、次のバージョンで追加することにしました。

every/cron キーワードはすでに使用されているため、新しいキーワードを設定する必要があります。every_secondsキーワードです。every_secondsに渡されたブロックは、毎秒ブロックの中身を実行します。注意しなくてはいけないのは、every_secondsは1つのBotで1度しか設定できない(複数設定された場合は最初に設定したものが優先される)ということです。

なぜevery_secondsは一つしか設定できないかというと、この設定は任意のn秒で実行されるわけではなく、毎秒実行されることを強制するからです。実際にBotを作成するときに求められる需要は、特定の秒になにかしたいではなく、毎秒なにかをしたい、というケースが想定されるからです。特定の秒に何かをしたい場合は、毎秒実行されている処理の中でその秒を判断すれば、実行できます。

every_secondsの実行でネックになるのは、0秒目、つまりcronが実行される可能性がある毎分の0秒だけ、処理がスキップされるという点です。これは、Mobbが送っている毎秒のトリガーが、先にcronのブロックにマッチするためです。0秒にevery_seconds と every/cron が競合するのは良くないことなので、どちらも実行されるようにはしたいですが、ひとまずミニマルな実装を行うため、0秒には every_seconds が走りません。

every_secondsは次のバージョンで実装されます

お楽しみに


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MobbのLogger


このエントリは、 Mobb/Repp Advent Calendar の十五日目です

MobbのLogger

ネタ切れを起こしたので、時間を稼ぎます。

MobbのLoggerは、当然SinatraのLoggerを参考にして実装されました。そしてSinatraのLoggerは、RackのLoggerがそのままrequest経由で渡されてくるものでした。

MobbはSinatraをベースにしているので、当然Loggerに関してもRackをベースにしたReppから渡ってくるものです。

残念ながらというかなんというか、Loggerの存在を完全に忘れて今まで実装を進めてしまったので、Loggerに関する実装は次のバージョンでどうにかしようと思っています。その時は、MobbだけではなくReppにもそれなりの変更が入るでしょう。

Sinatraと同じ、こういう使い方ができることを想定しています。


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Mobbの正規表現解釈と、MatchDataの行方


このエントリは、 Mobb/Repp Advent Calendar の十四日目です

Mobbの扱う正規表現

Mobbでは、 on/receive メソッドの引数として正規表現を渡すことが出来ます。

この部分は現在、次のようなコードで解釈がされています。

Reppからの入力が正規表現に一致した場合、 Mobb::Matcher::Matched オブジェクトが作成され、その中のキャプチャ結果を on/receive のブロックに対して引数として渡しています。

このように、Mobbは正規表現のマッチ結果を受け取れる能力はあるのですが、あるひユーザーのひとりに「名前付きキャプチャを使いたいから、RegexpのMatchDataをそのまま触らせって欲しい」という要望を伝えられました。

そのような用途もあることは理解できるので、どうにかMatchDataをユーザーが触れるように提供してみようと思い、次のような構文を考えています。

このBotに対して、 “hey hey hey” と呼びかけると、 “hey” という文字列が返ってくるようにしたいとおもっています。つまり、 on/receive の引数に正規表現をとった場合、matchedというアクセサがブロックの中で利用でき、呼び出すとRegexp#matchの戻り値が得られるような構文を考えています。

これらは、Sinatraでいうところの request/response/params といったアクセサと同じ扱いになりますが、SinatraがRackからの呼び出しの直後にこれらの変数を初期化するのに対し、Mobbでは初期化のタイミングがすこし遅くなることが変更点となるでしょう。

機能追加のリクエストお待ちしてます

Mobbの次のバージョンは、年内にリリース予定です。よろしくおねがいします。


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BotはBotと会話するべきかどうか?


このエントリは、  Mobb/Repp Advent Calendar の十三日目です

BotとBotの関係性

突然ですが、このBotは無限ループを引き起こします。

Yoという発言を受け取り、Yoと自分も発言すると、自分の発言を拾って更にYoが無限にYoするからです。Mobbでは、これを防ぐために ignore_bot というコンディションフィルタを用意しています。

ignore_botコンディションを利用することによって、このonのブロックはBotに反応しなくなります。したがって、自分自身のYoの発言に自分で反応することもなくなります。(もっとも、これはReppハンドラが正しく人間とBotのアカウントを判断して情報を送ってくれるときに限るので、例えばBotと人間の区別がつかないサービスの場合はもちろん機能しません)

チュートリアルを紹介したエントリでも言及しましたが、この ignore_bot というフィルタは、今後デフォルトで機能するように変わる予定です。すなわち、次のバージョンのMobbでは、最初のコードと次のコードが全く等価になるということです。そのかわりに、次のバージョンからは react_to_bot と include_myself コンディションが用意されます。このコンディションをtrueに設定すると、BotはBotのメッセージに反応するようになります。

なぜこのような変更が入るかというと、BotとBotの関係性と安全性の問題があるからです。

Botフレームワークに限らず多くのライブラリは、記述の簡単さと、自由さと、安全性を天秤にかけることになります。Mobbは、その中でも簡単さと自由さに重点を置いていて、安全性に関しては優先度を下げていました(ここでいう安全性とは、ライブラリのセキュリティではなく、問題を起こしそうな記述を未然に防いでくれるかどうかということです)。そのため、Botが発したメッセージに関しても、ユーザーは特に何も考えることなくアクセスが可能で、Botに反応したくない場合はそれを明示的にユーザーが拒否すればいい、デフォルトでBotが可能な限り多くの情報に触れられるようにしたほうが良いという考え方で始まりました。しかしその一方で、この方針は無限ループを容易に引き起こしたり、無意味な発言を繰り返したりという行儀の良くない行動に関しても、記述するユーザーに責任を求めることになりました。

Mobbの安全性への姿勢は、リリース後に様々な人に触れてもらう中で、必要以上に軽視されているということが指摘されました。そのため、Mobbは次のバージョンから、いたずらに無限ループを起こしたり、他のBotにちょっかいを出す行儀の悪い行為をデフォルトで禁止し、そうしたい場合はユーザーに明示的に指示を求めるように変更することになりました。

次のバージョンからは、Mobbは自分を含む全てのBotの発言をデフォルトで無視します。これは、Botの安全性を高めるためです。そして、Botの発言を意図的に取り込みたい場合は、次のような記述が必要になります。

react_to_botコンディションは、自身を含めない他のすべてのBotの発言に対して反応するようになるコンディションです。そして、 include_myself コンディションは、自分自身の発言に対しても反応するようにするコンディションです。

ほぼすべてのケースにおいて、Botの作成者は react_to_bot コンディションを利用することでやりたいことがすべて実現すると思います。 include_myself は、昨日のエントリで紹介した chain/trigger 構文によって、自分自身への反応をする必要が無いからです。しかし、どうしてもすべてのメッセージに目を通したいというユーザー(例えば、自身を含む全ての発言を記録して、自身は何もしないBotを作りたいなど)のために、自分以外へのBotの反応、自分を含めたすべてのBotへの反応、という二段階の安全策を用意します。

記述性、自由度、安全性でバランスの取れた設計に

次のバージョンで追加されるコンディションで、Mobbは記述性をわずかに失い、安全性を大きく手に入れます。これは、必要なトレードオフです。しかし、Mobbの基本的な方針として、記述性と自由度を重視していく姿勢は変わりません。

次のバージョンのMobbは、年内にリリース予定です。よろしくおねがいします。


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